6月21日、ノルマンディーオーナーズクラブのサイトにて22年産4次募集馬のお知らせがありました。
毎年のことではありますが、他のクラブでは23年産馬の募集を開始しているこのタイミングでの募集はノルマンディーさんらしいなと。
ただ、昨年は重賞馬ノーブルロジャーを輩出した4次募集ですから軽視は禁物だと思っています。
そんなこんなで、募集価格や馬体等は未だ公表されていませんが、早速字面からの出資検討を進めてみようと思います。
牡馬
ラストワルツの22
2月23日生/タイヘイ牧場生産
父デクラレーションオブウォーに母は芝短距離の未勝利戦で3着実績のラストワルツの配合。ラストワルツの産駒は芝1200mで3勝しているハッピーノリチャンを含め4頭がJRAで勝っており、母としての実績は十分です。
クロスはNorthern Dancerの4×5とHaloの5×4、Nijinskyの5×4とMr. Prospectorの5×5があります。
牝系を見ると曽祖母Fair Saliniaの孫にはフランスダービー馬のReliable Manがいます。また、叔母には福島牝馬S2着のスターリーヘヴンがおり、それなりに活力がありそうなファミリーだと思います。
ラストワルツの産駒は芝でもダートでも走りそうなので、父デクラレーションオブウォーの産駒の傾向から見ても、馬体次第でどちらもこなせそうな印象を持ちます。
血統からの印象では悪くない印象を持ちます。あとは他の要素次第では良い評価になりうる馬かなと思っています。
牝馬
ナンヨーユナの22
3月12日生/岡田スタッド生産
父ビーチパトロールに母は芝マイルで新馬勝ちしたナンヨーユナの配合。ナンヨーユナの産駒では、ノルマンディーオーナーズクラブから募集されたフェミナフォルテが芝1800で2勝していますが、たの産駒の成績がパッとしないのが引っかかるところ。
血統表を見てみると、Mr. Prospectorの4×5とNureyevの5×4を持っています。
牝系を辿ると曽祖母のタイシンリリィからは皐月賞馬ナリタタイシンやGⅢ阪神牝馬特別を勝ったユーセイフェアリーがでています。近親からは大物は出ていませんが勝ち上がる馬もそこそこ出ているので、活力はある程度ありそうなファミリーに属しています。
芝で実績がある母にビーチパトロールですから、字面からは芝向きな印象をもちます。
フェミナフォルテの活躍をみると悪く無さそうな気もしますが、他の兄姉の成績を見ると結構リスキーな気がします。馬体がよほど魅力的で募集価格もリーズナブルならと言ったところでしょうか。
モトヒメの22
5月2日生/岡田スタッド生産
父マツリダゴッホに母は芝短距離で2勝した実績を持つモトヒメの配合。モトヒメの産駒にはノルマンディーオーナーズクラブで活躍しているワザモノがいます。モトヒメの22はワザモノとは全兄弟です。
マツリダゴッホとモトヒメの配合ですから、恐らく芝短距離に適性があると思います。
クロスはSir Ivorとロードリージの全兄弟クロスが5×5で入っています。
牝系を見てみると、4代母のニホンピロモンローからはオークス2着のマルシゲアトラスが出ています。近親では大物が出ていないですし、JRAで勝っている馬も多くはない印象があり活力があるファミリーとは言い難いところがあります。
あまり実績のないファミリーではありますが、全兄の実績が悪くない分期待もあります。父マツリダゴッホの産駒の傾向と母の実績からも相性は良いと思いますし、募集価格も恐らくそこまで高くはならないと思うところで楽しみな一頭だと思っています。
トップハットタンゴの22
外国産馬で情報不足の為、申し訳ありませんがクラブからの追加情報が公開されてから検討します。
トワリングオーウェンの22
外国産馬で情報不足の為、申し訳ありませんがクラブからの追加情報が公開されてから検討します。
総括
外国産の募集馬がまだほとんど判断できない状態ではありますが、国産馬の3頭に関しては、全兄の実績があるモトヒメの22は楽しみな印象。馬体や募集価格が楽しみです。