6月7日、東京サラブレッドクラブの2025年度の募集カタログがいよいよ我が家に到着。カタログから得られる馬体写真および募集価格も踏まえた評価をしていこうと思います。
最終的な評価については6月13日に公開予定の測尺と歩様動画を確認してから改めて記事にします。
今回の記事では、美浦所属予定の牡馬について検討をしていきます。
↓美浦所属予定牡馬の血統面からの検討記事↓
ラインナップ
ダンシングラグズの24
3月29日生/ノーザンファーム生産
預託厩舎 手塚貴久厩舎
一口募集価格/ 140,000円

血統面からの評価では、良血馬同士の組み合わせで文句無しの高評価。
馬体写真からは皮膚の薄さや全体的なバランスの良さが感じられる好馬体だと思います。欲を言えばもう少しトモが大きければもっと良くみえるかなと感じるところはありますが、評価を割り引くほどではありません。少し気になるのは神経質そうに見える顔つき。シルエットからは芝向きのシルエットに見えますし、胴伸びもあるので距離は中距離くらいに適性を感じます。
募集価格は予想していたくらいの価格帯でした。
今回の馬体写真と募集価格を加味すると、良い馬だとは思いますが回収可能性までを考えるとリスクのある印象をもちました。
ディエンティの24
3月18日生/奥山ファーム生産
預託厩舎 斎藤誠厩舎
一口募集価格/ 70,000円

字面からの評価では優秀な牝系に属していて大物が出ても不思議では無いものの、リスクのほうが高い印象を持ちました。
馬体写真を見てみると、トモ高に見える分今後の成長でバランスは変わってきそうな印象。全体的に少し力強さに欠けるようなシルエットに見え、トモは力強さは感じるもののもう少しボリューム感が欲しいところ。胸前の筋肉量や繋ぎの角度からは芝向きかなと思います。肩の角度や胴伸びからはマイルくらいで走りそうなイメージ。
募集価格に関しては、キタサンブラック産駒の牡馬にしては安い設定に感じました。
馬体写真を見ても正直あまり好印象ではありませんが、リスクは感じるものの血統自体は悪くないと思うので、この募集価格でキタサンブラック産駒に出資できると考えればその点は悪くないと思います。
ムーチョアンユージュアルの24
3月2日生/社台ファーム生産
預託厩舎 黒岩陽一厩舎
一口募集価格/ 100,000円

母父Mucho Macho Mannがマイナー血統で、父キズナではどのような傾向の馬なのか字面だけでは評価が難しかったムーチョアンユージュアルの24。
馬体写真では全体的にバランスの良さを感じるシルエットで好印象をもちました。もう少し胸の深さがあればなと感じるところはありますが、皮膚に薄さやトモの力強さ、小顔なのも良いと思います。繋ぎはやや立ち気味でどちらかといえばダートのほうに適性を感じますが、胸前の筋肉の感じからは芝でも走りそうな気もします。肩の角度や胴伸びからはマイルくらいの適性をイメージします。
キズナ産駒の牡馬であればこの募集価格は高くは感じません。
血統からの評価は判断が難しいところがありましたが、馬体のシルエットは良くみえた分前回よりも良い印象を持ちました。
レッドベレーザの24
2月29日生/三嶋牧場生産
預託厩舎 鹿戸雄一厩舎
一口募集価格/ 70,000円

字面では信頼性は高い血統と考え、魅力的な1頭の評価をしたレッドベレーザの24。
馬体写真を見てみるとまずはロードカナロア産駒らしいシルエットだなと感じました。全体的なバランスも悪くないと思いますし、皮膚の薄さやトモの形状も良いと思います。首も短めで肩の角度や胴伸びからも短距離~マイルくらいに適性を感じるところも血統からの印象を重なるところに魅力を感じます。
募集価格もロードカナロア産駒の牡馬ということを考えれば結構安いなと感じました。
手頃に感じる募集価格に血統面も馬体写真からの印象も良いので、あとは歩様動画とサイズ次第ではかなり魅力的な1頭になりそうです。ただ、カタログのコメントでは「サイズ的にはやや小振り」と言うワードがあるので、そこがネックになりそうな気もしています。
レッドアヴァンセの24
3月2日生/ノーザンファーム生産
預託厩舎 木村哲也厩舎
一口募集価格/ 140,000円

字面からはかなり有望に感じる血統構成で、信頼性も高い配合の評価をしたレッドアヴァンセの24。
馬体写真からの印象はパワフルさを感じつつ全体的なバランスも良く見える好馬体だと思います。特に太い首は魅力的。欲を言えばもう少しトモにボリューム感があればとは思いますが、十分な力強さは感じますし悪い印象はありません。繋ぎやシルエットからは芝に適性を感じますし、肩の角度や胴伸びからは中距離くらいで走りそうなイメージを持ちます。
募集価格はサートゥルナーリア産駒ということを考えれば少し高い気はしますが、字面の良さと馬体の印象を踏まえると逆に少し割安感すら感じます。
ゴリたか君の予算では手が出しにくい募集価格帯ではありますが、かなり良さそうな募集馬だなという印象。見れば見る程良い馬で、ウズウズします。
クロフォードの24
4月5日生/山際牧場生産
預託厩舎 加藤士津八厩舎
一口募集価格/ 65,000円

字面からの評価では、悪くはないと思いますがリスキーな点も多く高い評価にはしづらい印象をもったクロフォードの24。
馬体写真からの印象は悪くなく、全体的なバランスの良さを感じます。もう少しボリュームは欲しいもののトモの形状は良いと思いますし皮膚も薄く見えます。シルエットからはマイナスに感じる部分は特にありません。繋ぎの角度や胸前の筋肉量からは恐らく芝向きで良いのかなと思います。肩の角度や胴伸びからはマイルくらいに適性を感じます。
募集価格に関しては、スワーヴリチャード産駒の牡馬ということを考えると割安感を感じます。
血統面ではやや厳しめの評価にしましたが、馬体のシルエットは良いと思いますしこの募集価格は魅力的に思える点を踏まえると評価はだいぶ上がりました。
レッドコルディスの24
3月19日生/富田牧場生産
預託厩舎 宮田敬介厩舎
一口募集価格/ 65,000円

配合はすごく好みですし、かなり気になる1頭。馬体や歩様、サイズ次第で出資候補になりそうな印象を持ったレッドコルディスの24。
馬体写真を見ると、言語化するのが難しいのですがフィーリング的にややアンバランスさを感じました。よくよく見るとそんなことは無くも感じるのですが、ファーストインプレッションがそう感じたのでそこは少し気になります。恐らくですが、全体的なボリュームに比べるとやや首差しが相対的に細目に感じるところがそう感じさせるのかなとも思います。ただ、パーツごとにみると形状の良さや力強さは感じられますし皮膚も薄そうに見えるので良い馬体にも見えます。見れば見る程混乱してくるので、バランス感のところは歩様動画からも見れるので、改めてそこでフィーリングを確かめたいです。シルエットからは芝中距離に適性を感じます。
募集価格はモーリス産駒の牡馬ということを考えれば高いとは感じません。
募集価格も手ごろで字面も良いので、馬体写真で少し混乱をしてしまっている部分に関しては今後公開される歩様動画で改めて検証していきたいです。
レッドラフェスタの24
2月9日生/乾皆雄生産
預託厩舎 尾関知人厩舎
一口募集価格/ 50,000円

血統面からの評価では面白い配合で興味はありますが、出資候補になるかと言えば好みから外れるところがあるので難しいと感じたレッドラフェスタの24。
馬体写真を見ると、全体的な印象としては胴伸びに比べて首が長く見えるところでややアンバランスさを感じます。立派なお腹周りと大きいトモには好印象で皮膚も薄そうに見えます。繋ぎの角度や全体的なシルエットからは恐らく芝向きかなと想像。距離は中距離くらいでしょうか。
募集価格はモーリス産駒の牡馬としては安めの設定に感じます。
割安感のある募集価格は魅力的ですが、血統面でも馬体面でも好みから外れる部分が多いので、評価もやや厳しめになります。
レッドリヴェールの24
4月29日生/社台ファーム生産
預託厩舎 栗田徹厩舎
一口募集価格/ 60,000円

血統面からの評価では、母自身が輝かしい実績を残しているだけに、母としての実績面で引っ掛かるところがあるレッドリヴェールの24。
馬体写真からの印象は、全体的に華奢に感じます。力強さに欠ける首差しに胸の深さも浅い感じがします。トモも形状は悪くありませんがもっとボリュームが欲しいところ。皮膚の薄さは感じますが、馬体写真からは厳しい印象が強いです。繋ぎの角度やシルエットから芝に適性を感じます。距離はマイルくらいをイメージします。
募集価格は母がGⅠ馬の産駒で牡馬と考えると破格な気もしますが、恐らくこの募集価格設定が妥当なところなんだろうなと感じます。
現状の情報からの評価では、募集価格は手頃ですがそれでもリスクのほうが高く感じてしまします。
レッドレグナントの24
2月16日生/ノーザンファーム生産
預託厩舎 大竹正博厩舎
一口募集価格/ 100,000円

字面からの評価では手放しで良いとは言い切れないところは残るものの、馬体と募集価格次第では出資候補上位になりそうな印象を持ちました。
馬体写真からは全体的なバランスの良さが感じられる好馬体に見えます。欲を言えばもう少しトモが大きければとは思いますが力強さは感じられますし、悪くはない印象。胴伸びの長いシルエットは字面通り中距離向きに見えますし、重苦しい感じもないので芝向きだをイメージします。
募集価格は、ゴリたか君の勝手な予想では願望混みで9万円くらいと想像していて、思っていたより高い設定でした。
ゴリたか君としてはオルフェーヴル産駒ということもあり、かなり期待をしていた募集馬。馬体も悪くないだけにかなり魅力は感じられますが、募集価格がどうしても割高に感じてしまいます。
レッドアネラの24
1月30日生/坂東牧場生産
預託厩舎 加藤征弘厩舎
一口募集価格/ 70,000円

字面からの評価では、半姉が活躍しており配合通りダートで走りそうな馬体であれば魅力的な1頭になりそうな印象をもちました。
馬体写真からはパワフルさとバランスを感じさせる好馬体に見えます。皮膚も薄くみえますしトモも力強そう。シルエットからはダート向きに見えるところも字面通りで良いと思います。気になるところは、後ろからの写真をみると後脚がややハの字に見えるところ。この部分は改めて歩様動画で確認したいです。
募集価格は想像していたくらいの設定で、高くも安くも感じません。
少し気になる部分はありますがそこは歩様動画で改めてチェックするとして、シルエットからはバランスの良さはすごく感じますし、良い馬だと思います。あとはダートで走ると思うのでサイズも気になります。
ダネガの24
4月23日生/M. Teruya Yoshida生産
預託厩舎 上原佑紀厩舎
一口募集価格/ 60,000円

字面からの評価では未知数な部分が多い分、出資候補にはしづらいところがあると感じたダネガの24。
馬体写真からはバランスの良い好馬体だと感じました。特にマイナスに感じるところはなく、字面どおりに馬力がありそうなシルエット。ただ、重くるしい印象はなく芝のマイルくらいに適性がありそうなイメージを持ちました。
募集価格に関しては判断が難しいところですが高くは無いと感じます。
馬体面では好印象で、あとはどれだけ日本競馬への適性があるかというところ。面白い1頭だとは思います。
特に気になった馬
一通り美浦入厩予定の牡馬を見てみましたが、全体的な印象としては募集価格が割安に感じられる馬が多いなという印象。零細一口馬主のゴリたか君の予算でも検討できる価格帯の馬が予想していたより多かったので、今後公開されてくる情報次第では出資戦略が難しくなりそうな予感がします。
美浦所属予定の牡馬で、現状一番高い評価はレッドアヴァンセの24。サイズと歩様動画次第では、この世代の東サラさんの募集馬の中で一番高評価になり得る可能性を感じます。
次回の記事では、栗東所属予定の牡馬について見ていきたいと思います。