東京サラブレッドクラブ　残口あり22年産募集馬　最終出資検討

いよいよ23年産の先行募集が来週から開始されますが、22年産の募集馬の締め切りもいよいよ近づいてきましたね。

ゴリたか君もかねてから成長を気にしてきた残口ありの募集馬もいるので、ここを一区切りに現時点で残口がある22年度産の募集馬について最後の出資検討をしたいと思います。

各募集馬についてのゴリたか君の評価は、☆5段階で評価させていただきます。

牡馬

レッドバンデ

3月14日生/社台ファーム生産

育成　社台ファーム

預託厩舎　大竹正博厩舎

募集価格　95,000円

血統面では独オークス馬フィオドラを母に持ち、父はキズナの良血馬。5代前までクロスは持っていません。全兄も全姉も勝ち上がっている実績がありますから、血統面ではマイナスに感じるところはありません。

5月末の近況情報では、順調に育成も進んでいるようで、馬体重も477キロと良い感じに成長が伺えます。

馬体写真では、繋ぎの感じや筋肉量からダートのほうに適性を感じます。おしりは平尻で瞬発力より持続力タイプでしょう。

正直、なんでここまで残口があるのかなと思えるくらいに良さそうに思いますが、歩様動画からは特別に良いフィーリングを感じないところもあり、普通に良い馬の評価。特別良くも感じないので、この募集価格は出せません。

レッドカーディナル

3月17日生/社台ファーム生産

育成　社台ファーム

預託厩舎　鹿戸雄一厩舎

募集価格　100,000円

血統面では、父レイデオロと母父ディープインパクトの配合からのウインドインハーヘアのクロスが魅力的なレッドカーディナル。母もGⅢフェアリーS3着の実績もあり、字面はかなり魅力的。

ゴリたか君もずっと気になっていた1頭ですが、いかんせん小柄です。5月末の近況情報でも馬体重400kgでしたが、6月中旬の更新では391キロ。お尻の形からも持続力タイプで、コメントにもあるようにダートで走る可能性も考えるとこれはかなりネックです。

馬体のシルエットは申し分ないですし、育成も順調そう。とにもかくにも小柄なところにつきます。

成長次第では出資も検討しており、毎回経過を楽しみにしていましたが、今回は出資は見送ることにしました。普通に良い馬だと思いますので、どんな活躍をするか楽しみにしています。

レッドレントラー

3月20日生/坂本智弘生産

育成　木村牧場

預託厩舎　林徹厩舎

募集価格　35,000円

父サトノアラジンに母は勝ち上がりは出来なかったものの、1勝クラスで3着の実績があるレッドアクトレス。叔父にはサトノラーゼンやサトノクロニクルなど重賞馬がいる良血馬です。

馬体は現状ではやや小柄なようですが、シルエットは悪くなくうつります。繋ぎを見るとダートに適性を感じますので、やや小柄なところはネックになりそうです。

育成も順調そうですね。

馬体のシルエットは好みですが、やや小柄なところがやや厳しいと思うところで今回は辛めの評価にしました。

レッドサジェス

2月19日生/谷川牧場生産

育成　谷川牧場・BTC

預託厩舎　清水久詞厩舎

募集価格　50,000円

血統面では、未勝利の母に全姉のルージュワトルのイマイチな成績を考えると積極的に出資することは難しいところがあります。

馬体のバランスは良さそうで、筋肉量も多そうな感じでダートに適性を感じます。馬体重もあり順調な成長が伺えます。育成も15秒ペースで坂路に入っていることを考えると順調だと思います。

馬体面は悪くなさそうですし、育成も割と順調そうな印象を受けますが、やはり字面が厳しそうなとこらが否めず厳しめの評価といたしました。

レッドソルテ

2月19日生/社台ファーム生産

育成　社台ファーム

預託厩舎　須貝尚介厩舎

募集価格　80,000円

血統面では、スクリーンヒーローと同じ曽祖母ダイナアクトレスからのファミリーで、叔父には重賞馬のベストアクターがいる良血馬。

馬体をみると、バランスの良さはそのままにボリュームアップしていて好感が持てます。また、瞬発力がありそうなトモをしていると思います。馬体の大きさも順調な成長が伺え問題らしい問題も特に感じられません。

育成状況を見ても、昨年に右飛節の手術をしてはいるものの、その後の経過は順調そうで、速いペースで坂路調教をこなせてるみたいです。

恐らくですが、募集開始から割とすぐに頓挫していた経緯からまだ残口が残っているのかなと思いますが、普通に良い馬だと思います。ただ、特別強調するところも無く、このタイミングでこれだけの募集価格をだせるだけの理由が見出せないのが正直な感想です。

牝馬

ルージュフレイヤ

4月19日生/奥山ファーム生産

育成　ファンタストクラブ

預託厩舎　鹿戸雄一厩舎

募集価格　60,000円

血統面では現役時代に3勝を挙げている母に父モーリスの配合で、サンデーサイレンスの3×4のクロスも持っています。

馬体面ではトモなど全体的にパワフルそうなところに好感を持ちますが、マイル〜中距離くらいに適性を感じる馬体の割に首が太くて短めなところは少し気になっています。

現状やや小柄ですが、募集時の馬体重を考えるとかなり成長しています。

育成は順調に進んでいるようで、気になるところはありません。

総合的に見ると、普通に良い馬だと思います。ただ、馬体のバランスが好みから外れるところとやや小柄そうな馬体のため、この時期にこの募集価格を出してまで出資しようとは思えないのが正直な感想です。

ルージュソワール

4月20日生/ノーザンファーム生産

育成　ノーザンファーム

預託厩舎　宮田敬介厩舎

募集価格　65,000円

正直、ノーザンファームの馬が残口が残っていてビックリしました。

母のプレシャライジングはゼニヤッタの半妹にあたり、父も良血馬のサートゥルナーリアと良血馬ですが、半兄・半姉の成績がイマイチパッとしていないのは気になるところ。

馬体のバランスは良さそうですが、2月に左前肢の手術を受けていて、その分育成は遅れている状況だと思います。

総合的に見ると、半兄・半姉の成績と育成状況を考えると厳し目の評価をせざるをえないと思います。リスクをおって出資に踏み切れるほどのものは感じません。

ルージュミネルバ

4月20日生/社台ファーム生産

育成　社台ファーム

預託厩舎　尾関知人厩舎

募集価格　60,000円

血統面では、母のファビュラスセンスから勝ち上がる産駒が多く好感が持てます。

馬体のシルエットは悪くありませんが、ここまでの育成状況を振り返ると2度の頓挫があるので、体質的に弱そうな印象があります。全体的にパワフルそうで、特にトモは立派。サイズも特に問題ない範囲だと思います。

育成の進捗は、やや遅れはあると思いますが、坂路でのタイムを見るとそれなりには進んでいるように感じます。

字面や馬体のシルエット等良いところはありますが、体質的に心配なところがあり出資は難しく感じます。故障なく走れれば募集価格と維持費をペイできるかどうかくらいは走りそうな気はします。

ルージュラナキラ

2月8日生/坂東牧場生産

育成　坂東牧場

預託厩舎　加藤征弘厩舎

募集価格　60,000円

ルージュラナキラはゴリたか君も募集開始当初から出資候補にしていた馬で、ずっと気にして経過を見てきた馬です。

近親に大物はいませんが、安定して勝ち上がる馬も多く優秀なファミリーだと思います。ゴリたか君の出資馬のルージュエリシアの姪にあたり、その点では馴染みのあるファミリーに属しています。

馬体は初仔ながら十分な大きさを持っていて、ダイワメジャーの孫らしいパワフルな馬体が魅力的です。トモも力強そうで全体のバランスも良いと思い思います。

育成も順調だと思います。

以上から、けっこう良い馬だと思っていますが、出資馬で叔母にあたるルージュエリシアがいまいちな感じが否めず、同じファミリーからもう一頭出資するのを躊躇うところがあり、出資には踏み切っていません。

ルージュミラージュ

3月30日生/坂東牧場生産

育成　坂東牧場

預託厩舎　武幸四郎厩舎

募集価格　60,000円

字面が結構魅力的で、募集開始前に測尺が出るまではゴリたか君の出資候補の上位にいた馬です。募集開始時の測尺からは、馬体が小柄そうなところが引っかかって出資には至りませんでした。

血統面で好きなところは、父リアルスティールと母父キングカメハメハの配合で生じるモネヴァッシアとキングマンボの全兄妹クロスが3×3ではいるところ。

馬体面では全体的にバランスは良さそうですが、繋ぎの感じをみるとダートの方が良さそうに感じるところがある分、現状でやや小柄なところはマイナス材料と見ています。

育成は順調そうだと見ています。

今でも気にはなる馬ですが、この募集価格を考えるとリスクのほうが高く感じてしまいます。

ルージュヴィーナス

1月28日生/オカモトファーム生産

育成　ファンタストクラブ

預託厩舎　寺島良厩舎

募集価格　45,000円

血統面では現役時代に芝2000mで2勝したレッドアウローラを母にもち、牝系も優秀。父のサンダースノーが未知数ではありますが字面は魅力的だと思います。

馬体はバランスよく、付くべきところにしっかり筋肉が付いていて好印象。馬体重を見ても順調な成長が伺えます。

育成面では既に本州へ移動しており順調だと思います。

けっこう良い馬だと思いますし、募集価格面でも魅力的で出資をめちゃくちゃ悩みました。何度も歩様動画を見直しましたが、決して悪くはありませんが直感的に決め手になるものがなく、今回は出資を見送ることにします。

ルージュリエカ

4月18日生/辻牧場生産

育成　辻牧場・BTC

預託厩舎　安田翔伍厩舎

募集価格　45,000円

血統面では母がキャットシーフの3/4同血のシーサイドホームで父にはディーマジェスティの配合。

馬体は募集開始時点より、かなりガッチリして一回り大きくなった印象。バランスは良さそうに見えます。馬体重も順調に増えてますね。

育成面では、4月に右前脚に骨瘤が出たことで遅れが出ていると思います。記事を書いている時点ではまだBTCに戻っていないことを考えると、デビューも少し遅くなるかなと思っています。

ダービートレーナーの安田翔伍厩舎は魅力的ですが、育成が順調そうでないため、ここは出資には踏み切れないです。

ルージュキャルト

2月23日生/辻牧場生産

育成　辻牧場・BTC

預託厩舎　矢作芳人厩舎

募集価格　120,000円

血統面では、カーネルリアムの3/4同血にあたる良血馬。ただ、偏屈なゴリたか君はカーネルリアムに近い血統構成でも走るかどうかは別問題だと思っているのであまり気にはなりません。

馬体は特に気になるところはありません。大きなトモには好印象を持ちますが、全体的には特別なものは感じません。馬体の大きさも特に問題ないと思います。

記事を書いている時点では未だ本州に移動していませんが、順調に進んでいると思います。

悪い馬だとは思いませんが、特別良いと感じない馬に対してこの時期にこれだけの金額はだせないのが正直なところです。

総括

現時点で残口がある募集馬を改めて見てきましたが、第一印象としては良い馬も案外残っているなと。

特に星4つの評価とした、ルージュラナキラとルージュヴィーナスの2頭はけっこう良い馬だと思います。ルージュラナキアに関しては個人的な感情で出資しないだけですし、ルージュヴィーナスも未だにポチりそうな誘惑にかられます。

冷静に考えると、23年産の募集も始まることですし、無理することで逆に今年度の出資に影響もでますから、後ろ髪をひかれるところとありますが、ここまでの検討とすることにします。