来るべき東京サラブレッドクラブの24年度募集に備え、クラブのホームページの産駒情報から、もしかすると東京サラブレッドクラブで募集されるかもしれない23年度産駒を血統面から予習してみます。
10回目の今回は、レッドルチアの23とレッドアヴァンセの23を見てみます。
レッドルチアの23
血統表
サンデーサイレンス 4×3
母の実績
母のレッドルチアは芝マイルで新馬勝ちしたほか、芝1200mでも1勝しています。
母としてはリオンディーズ産駒のレッドルチアの23が初仔です。
牝系
4代母のマイビューバーズはハーツクライの4代母にあたります。曽祖母のマイポッターズからは愛のG I愛オークスを制したウィノナが出ている牝系です。
祖母のサセッティからは勝ち上がる馬も多く、ハーツクライ産駒のレッドセシリアはG I阪神JF3着実績があるほか5勝を挙げた実績があるなど、活力十分なファミリーだと思います。
ポイント
様々な産駒を出すイメージがあるリオンディーズですが、レッドルチアの23の近親は芝で走る馬が多いので芝向きなのかなと思っています。
牝系も優秀ですし、父も良血馬ですから字面では良い感じの配合に見えます。もし東サラで募集されたらどの程度の募集価格になるか興味深い一頭です。
レッドアヴァンセの23
血統表
サンデーサイレンス 4×3
Lyphard 5×4
Hail to Reason 5×5
Northern Dancer 5×5
母の実績
母のレッドアヴァンセは現役時代に芝1600~1800で4勝を挙げ、重賞勝ちこそないもののGⅠヴィクトリアマイル3着やGⅡ阪神牝馬S2着等、重賞で何度も好走した実績があります。
母としてはこの記事を書いている時点では産駒のJRA勝ち上がりはありませんが、ロードカナロア産駒のレッドルヴァンシュは芝マイルの新馬戦で3着に入っているほか地方で3勝、同じくロードカナロア産駒のレッドエヴァンスは未勝利戦で3着に3回はいる等そこそこ走っている印象はあります。
牝系
牝系は日本でも多く導入されているバイユー系に属しています。曾祖母のエリモシューティングからは、エリザベス女王杯を制しているエリモシックが出ています。
祖母のエリモピクシーは4頭の重賞馬を輩出した名牝で、産駒にはGⅡ2勝のリディルやGⅡ1勝とGⅢ5勝をしているクラレント、GⅡとGⅢをそれぞれ1勝しているレッドアリオン、GⅢ1勝のサトノルパンがいます。
ポイント
半兄の父ロードカナロアから、レッドアヴァンセの23は父がエピファネイアに代わっています。父エピファネイアと母父ディープインパクトの組み合わせはGⅡAJCCを制したアリストテレスや、GⅢ小倉大賞典を制したエピファニーがおり好印象の組み合わせです。
ネックだと思うところは、東サラさんからの募集ライナップに入ったとしても、半兄の募集価格を考えると恐らくレッドアヴァンセの23もある程度高額な募集価格になることが考えられるところです。
血統は文句のつけようがない良血馬だと思いますが、半兄の成績を考えると少しリスキーな感じは否めないのがゴリたか君の正直な感想です。
まとめ
今回みてみた2頭は、ともに優秀な牝系に属しており、父も良血馬ですからもし東サラさんから募集されれば人気すると思われます。
ここまで10回にわたって、24年度の東京サラブレッドクラブの募集ラインナップ発表前に募集されるかもしれない馬の予習をしてきましたが、なかなか楽しみな馬が多いなという印象。
実際に募集されたとしても、募集価格や預託厩舎、馬体をチェックする必要がありますが、それが一口馬主の醍醐味だと思いますので、今から楽しみで仕方ありません。