一口馬主に役立つ相馬眼磨きの為、24〜25年度よりPOGを再開してみたいと思ってるゴリたか君。毎回新年度POGにむけ指名馬リストを少しずつ準備しています。
11回目の今回は、日高の生産牧場の個性溢れる募集馬が多い印象のユニオン・オーナーズ・クラブの募集馬からPOG指名馬候補を探してみます。
指名候補検討
ユニオン・オーナーズ・クラブといえば日高を中心とした生産牧場の共同体で設立されているクラブですので、それぞれの牧場の特徴や方針が色濃く反映されたバリエーション豊かな募集馬がいるイメージが強いです。クラブのホームページで募集馬PRを見ると生産者からのPRも載っており、それぞれの生産者の想いが伝わってきます。
そんなユニオン・オーナーズ・クラブの募集馬から、POG指名馬を探すために一通り目を通し、ゴリたか君の評価が高かった馬で牡馬と牝馬それぞれ2頭づつピックアップしてみました。
☆☆☆・・・・・上位指名候補
☆☆・・・・・・指名候補
☆・・・・・・・指名リストアップ
牡馬
アルマデオロ
期待度・・・☆☆
父 レイデオロ/母 シュガーハート
生産 ヤナガワ牧場
預託厩舎 清水久詞厩舎
母のシュガーハートはGⅠ7勝キタサンブラックの母で、他の産駒ではGⅡ中日新聞杯2着実績のショウナンバッハなども出ている優秀な母です。そのシュガーハートと父にレイデオロの配合で生まれたのがアルマデオロ。
ゴリたか君は母父サクラバクシンオーについては高評価していますので、父レイデオロに母父サクラバクシンオーの組み合わせは好きな配合です。Lyphardの6×4もありますし血統面では全体的に好みの血統で期待して見たい一頭です。
馬体を見ると、小柄な産駒が多い印象のレイデオロ産駒の割にある程度の馬格があるのが良いと思います。全体的にバランスもよさそうに見えます。もう少しトモが大きければとは思いますが、歩様動画をみると踏み込みもしっかりしていますし、割り引く程では無いと思って見ています。
血統も好みですし、馬体も良さそうですのでPOGの指名馬候補にリストアップしています。歩様動画は悪くないのですが、ビビっとくるものがなかった分上位指名候補からは下げた評価といたしました。
グレーターバーチュ
期待度・・・☆
父 エピファネイア/母 パープル
生産 飛野牧場
預託厩舎 高柳瑞樹厩舎
アイルランド産でアイルランドで1勝しているパープルを母に、父エピファネイアの配合。母パープルの産駒はデビューしている5頭中4頭が勝ち上がっており母として優秀と言って良いと思います。
グレーターバーチュの血統に関しては母父Gallieoで重めな印象を持ちますが、父エピファネイアもSadler’s Wellsの血が入っていますので、そこが協調されるとダート向きに出てもおかしくないのかなとも思います。
馬体に関してみてみると、エピファネイア産駒らしいパワフルさが伺えますが胸前の筋肉や前後からの写真の馬体の厚みを見ても、芝で走れそうな気がします。歩様動画を見ても踏み込みも良さそうですし、特にマイナス材料は感じませんでした。馬体も胴伸びもありますし、距離は中距離以上で活躍しそうな印象を持ちます。
以上から、血統的にダート路線に行く可能性があるので、POG指名馬探しという点では星1つの評価としましたが、仮にダート路線でも活躍してくれそうな馬だと思います。
牝馬
クルールローザンヌ
期待度・・・☆
父 モーリス/母 サブトゥエンティ
生産 静内ファーム
預託厩舎 橋口慎介厩舎
母は現役時代芝とダートでそれぞれ1勝しているサブトゥエンティで、父はモーリスの配合。クルールローザンヌの全兄には、GⅢシンザン記念2着実績のあるソリタリオがいるので、血統的にはある程度裏付けがある馬です。
牝系を遡ると、桜花賞やエリザベス女王杯で2着に入るなど重賞実績の豊富なフサイチエアデールが曾祖母に、クイーンCを勝っているライラプスが祖母にいる優秀な牝系です。クルールローザンヌの血統表を見てみると母父はキングカメハメハで、母母父はフレンチデピュティ、さらに母母母父はサンデーサイレンスと日本競馬への適性と実績がある種牡馬がずらりと並んでおり、かなり魅力的な血統だと思います。
馬体を見てみると、全体的にバランス良く好馬体だと思います。厚みのある馬体ですが、あまりゴツゴツした印象はないので芝で走れるのではと思っています。少し気になるのが歩様動画で、個々の動きがスムーズに連動しているようには見えないように感じるところがあり、あまり良い印象を持ちませんでした。
以上から、血統は魅力的ではありますが、歩様動画があまり良い印象ではなかったため、POG的にはリストアップはしますが指名するかどうかは微妙なところです。ただ、仕上がりが早いモーリス産駒ですからゴリたか君の歩様動画を見る目が節穴だったとすると結構期待できる一頭ではないでしょうか。
アンピュルシオン
期待度・・・☆
父 サトノダイヤモンド/母 エアラホーヤ
生産 藤原牧場
預託厩舎 庄野靖志厩舎
芝1200の新馬戦を勝ったエアラホーヤを母に、父はサトノダイヤモンドの配合。母のエアラホーヤからは交流重賞5勝のラプタスや、重賞で好走実績があるマジェスティハーツを出しています。
母のエアラホーヤの産駒を見ると、父の特徴が産駒に出る傾向がみられるところがありますが、それでいて勝ち上がっている馬も多いので優秀な母だと思います。その点、アンピュルシオンの父はサトノダイヤモンドですから、芝中長距離に適性があると考えるのが妥当かなと思っています。
馬体を見てみると、全体的にスリムで胴伸びもあり薄目の馬体から血統通りの特徴が出ていると思います。歩様動画では、脚元がやや危なそうな感じが怖いですが、動き自体は悪くなく運動神経は良さそうな印象を持ちます。
以上から、血統面では悪い印象はなく、馬体も血統通りの印象そのままといった感じでしたので、POG候補馬選びでもリストアップしておきたい一頭でした。ただ、母が高齢なのと歩様動画で脚元が少し気になる点を少し割り引いた評価としました。
まとめ
ユニオン・オーナーズ・クラブの募集馬を一通り見てみましたが、検討前のイメージ通りそれぞれの牧場の特色というか考え方がしっかり反映されたような血統の馬が多く、単純に興味深い募集馬が多かったです。ただ、クラシック路線で活躍する馬をなるべく探すPOGでは、対象となる馬自体が少なく候補馬選びの選択肢自体はそんなに多くなかったというところが本音です。
そんな中でも、キタサンブラックの半弟のアルマデオロは良い馬に見えPOGの指名馬候補にいたしました。POGでは指名候補にはしませんでしたが、ダート路線や短距離路線では活躍しそうな募集馬も多く、魅力的なクラブだと改めて思いました。