これから一口馬主を初めたい、または他の一口馬主の出資判断基準を参考にしたい方へ、僅かな小遣いで長く一口馬主を楽しめているゴリたか君流の出資馬の選び方を紹介します。
今回は「預託厩舎」からの選び方です。
理想と近い一口馬主ライフのために
一口馬主は「商品ファンド」の一種で正確には馬主ではありません。
ですから、通常馬主が預託厩舎とするような方針決定等の話し合いはクラブ側と預託厩舎でなされます。
一口出資者は、この決められた方針等に異議があったり要望があったとしても、それが反映されることはありません。
募集馬への出資が決まったら出資者は馬の成長等を見守ることしかできませんから、この預託厩舎の考え方や運営方針が自分の理想としている一口馬主ライフと掛け離れていると、思い通りにならないストレスを長い間感じることになり、楽しいはずの一口馬主ライフに悪い影響を与えかねません。
餅は餅屋といいますが
当たり前の話ですが、調教師は競走馬を扱うプロ中のプロです。
ですから、ゴリたか君のように実際馬に跨ったこともないような素人とは比較にもならないほどの知識と経験を持っています。
このプロ中のプロが出資馬を管理してくれるわけですから、基本的には問題が無いはずです。
しかしながら、各厩舎にはそれぞれの特徴がありますから、調教方法やレース間隔の取り方、馬房数なども違ってきます。
調教方法
調教方法については、レースに向けてどの様に競走馬を仕上げるかが違います。
調教強度の強弱、坂路やウッドコースなどのコースの使い方などそれぞれの厩舎で方針があります。
調教方法については、「もう少しビシバシ追って仕上げてほしいのにー」とか、「もう少し成長するまでじっくりやってほしいのになー」など自分の考えと異なる方法がとられることもあります。
ゴリたか君はこの部分についてはプロを信じてお任せするスタンスなので、参考程度にするだけであまりストレスに感じたことはありません。
レース間隔
レース間隔については、出資する馬を検討する上でゴリたか君はかなり意識します。
レースを使いながら馬を仕上げる厩舎もあれば、レースに向けて長い間隔で仕上げレースを使ったら放牧にだす厩舎もある等それぞれ傾向があります。
ゴリたか君はクラシックを目指す良血馬や大物を探すというよりは、適度な間隔でコツコツ走ってくれレース観戦をしながら結果的に出資した金額を回収できそうな馬を探しています。
ですから、なるべく短い間隔で出走させてくれないと自分の理想とする一口馬主ライフと掛け離れてしまうので、この部分は出資馬検討に影響します。
リーディング上位かどうか
馬房数や管理馬の数については、厩舎の成績等によって変わってきます。
当然リーディング上位だったり有力な馬を何頭も扱っているような人気の厩舎については有力馬主や有力クラブからの馬が多く集まりますし、クラブごとの御用達の厩舎もあったり新規開業の厩舎もあります。
ここについては、ゴリたか君はなるべくリーディング上位の厩舎に預託予定の馬は避ける傾向にあります。
ゴリたか君の勝手な想像ですが、人気の厩舎は良血馬やそれぞれの馬主の期待馬が多く、もし自分の出資馬の能力が突出したものが無ければ優先順位を下げられるかもしれないと思ってしまうからです。
実際どうなのかは分かりませんが、そのことがストレスに繋がるかもしれないのでそのようにしています。
ただ、ゆくゆく有力クラブに入会して良血馬に出資することがあれば逆に人気の厩舎に預託して欲しいと当然思うでしょう。
厩舎の情報収集
では、どのように預託予定の厩舎について情報収集するかという問題ですが、ゴリたか君は過去出資馬を管理してもらった際の経験、競馬情報誌などの書籍、クラブサイトの近況情報、ネットで得られる情報などから情報を集めます。
過去に出資していた馬を管理していた厩舎なら当然、良いところも悪いところも経験済みなのでわかりやすいですよね。
出資馬が引退する際に、またこの厩舎が管理する厩舎へ出資したいと思うこともあれば、2度とこの厩舎とは関わりたくないと思うこともあります。
また、各種競馬情報紙ではコラムを持っていたりインタビュー記事が掲載されていますので調教師の考え方など参考になります。また、厩舎の傾向等まとめた書籍もありますね。
クラブサイトの近況情報も厩舎の傾向がわかりやすいです。
入会しているクラブによっては、出資していない馬でも近況情報を閲覧できる場合もあると思います。
そのケースでは出資検討中の馬が預託される予定の厩舎に預託されている現役馬の情報を見る事で、どのような傾向があるかやどの程度のレポートを提供してくれているかわかります。
インターネットでは、調教師自身がSNSで情報発信している場合もありますし、各種掲示板、過去の取材記事等で情報収集が可能です。ここで特に注意したいのが、特に掲示板の情報等不確かな情報も多いのでこのあたりは全ての情報を鵜呑みにしないことが重要です。
結局は
ここまで長々と書いてきましたが、重要なのは預託予定の厩舎も含めての出資馬検討ということです。
ゴリたか君も出資後に厩舎の運営方針にイライラしてしまうことも正直あります。
開業間も無い厩舎や新規開業した厩舎などについてはまだ実績が無い以上、事前に知りうる情報に限りがありますが、それ意外のケースについてはある程度事前にリサーチできると思います。
その上で出資の選択ができるわけですから、出資後に自分の理想と掛け離れた方針であってもそれは仕方ないことだと思うようにしています。
なかなか結果が伴わなくても、厩舎によってはあの手この手をつくしてくれる厩舎や、クラブの近況情報に長々とコメントをくれるような厩舎にはあまりゴリたか君はストレスを感じません。
皆さんもそれぞれ理想の一口馬主ライフがあると思います。理想に沿うような厩舎選びはとても大切だとゴリたか君は考えています。