これから一口馬主を初めたい、または他の一口馬主の出資判断基準を参考にしたい方へ、僅かな小遣いで長く一口馬主を楽しめているゴリたか君流の出資馬の選び方を紹介します。
今回は出資する馬の頭数についての考え方です。
出資頭数の管理は計画的に
一口クラブの募集馬へ出資を決めると、原則引退までの長期間に渡り維持費がかかりつづけます。
これが、月々で考えるとあまり高額でなくても引退するまでの期間を考えると馬鹿にできない金額になります。
単純に考えると、その馬鹿にならない金額が出資頭数分かかるわけですから、自分の許容範囲を超える出資頭数をかかえると一口馬主生活に支障をきたしてしまう可能性があります。
長く一口馬主活動を続けるためには、毎年継続して出資馬の頭数を確保していく必要があります。
運良く活躍できる馬ばかり揃えることができれば維持費以上の配当を得られることができるかもしれませんが、全く好成績を上げることができない馬ばかり出資してしまうリスクも同様にかかえるわけです。
いざ、新しい年度に出資する馬を増やそうとした時に、維持費に追われて募集された馬への出資ができなくなってしまうと、将来的に安定した出走回数の確保や配当金収入にムラが出ることで収支管理しずらくなったりと一口馬主活動の継続が難しくなる可能性があります。
このことから、少し資金に余裕があっても自分が必要とする出資頭数を過剰に超えるような頭数への出資は控え、引退予定の頭数等を考慮した上で翌年に資金を回すことも一口馬主活動継続に必要なことだとゴリたか君は考えています。
出走回数確保のために
では、自分が必要とする頭数を考えてみましょう。
これは、人それぞれ何に重みをおくかにもよりますが、「出走回数の確保」は一つの大きな要素になり得ると思います。出資している頭数が少な過ぎることにより、出走の間隔が空き過ぎてしまうと、一口馬主活動に対する熱が下がってしまいます。
だいたい、出資馬がJRAで走る場合には1頭あたり年間5〜6回程度の出走回数が見込めると思います。
月に2回は出資馬が走るレースを観たいと考えるなら一年で24回の出走回数が必要となるわけですから、5頭程度は現役の出資馬を揃えておくことが必要となる計算になります。
出走回数確保の為の頭数=
希望するひと月あたり出走回数×12÷5
※2歳以上の出資頭数です
ただし、引退時期を考えながら毎年出資していくことを考えると、決められた予算内で安定した頭数を維持したい場合には、4年程度かけて徐々に増やしていくことをおすすめします。
毎年少しずつ出資馬を揃えて行くことで自分なりの募集馬を選ぶ方法を確立したり、世代別の成長を楽しんだりすることができます。
口数あたりの会費負担を減らす
ゴリたか君は、出走回数確保のほかに「出資口数あたりのクラブの会費負担」も考えています。
なるべく一口馬主活躍での出費割合の中で会費の占める割合を下げることが狙いです。
ゴリたか君は、なるべく出資した馬の配当で収支のやりくりをしたいと考えています。
ですので、一口馬主活動での支出にしめるクラブ会費の割合が高いとそれだけ出資額の回収が難しくなります。
例えば、400口クラブで毎月の会費が3,300円と想定します。1頭しか出資していない場合、一口あたりの会費負担は年間で40,000円弱になります。
ある程度配当から支払いに充てようと考えたとき、これだけの金額を1頭の配当で毎年まかなうのは他の維持費も考えると少し現実的ではありません。
同様のケースで2頭出資していると、一口あたり年間約20,000円、3頭だと年間約13,000円、といったように出資している頭数が多ければ多いほど、一口あたりの会費負担を減らすことができます。
複数クラブに入会すると、その分会費も増加しますので、同じ考え方で運用するとなると出資頭数を増やす計算になります。
そうなると、「入会するクラブを増やすこと=一口馬主活動の規模を大きくする」ことになります。
ここまでの考え方は、出資馬がある程度コンスタントに活躍して配当収入が見込める前提での話になります。
当然出資頭数が増えれば増えるほど未勝利で終わる出資馬も多くなり自己資金を充てるケースも出てくるはずです。そこまでを踏まえて頭数を増やす必要があると思っています。
ただし、クラブの会費は馬に負担させずに自己資金から支出する考えもありますので、その場合はこの考え方に囚われなくても良いと思います。
結局は
ここまで長々と出資する頭数検討についてゴリたか君の考え方を書いてきましたが、出資頭数が増えれば増えるほど、単純に楽しみが増えます。
日々の情報の更新も楽しみになりますし、出資馬が出走するレースも増えますから。もしかしたら重賞を勝つような馬に出会えると多くの収入を得ることも可能です。
その楽しさと比例して支出が増加するリスクも増大していくことを踏まえ、自身が無理の無い程度に頭数を増やせば良いと思います。
このあたりは、ある程度年数を重ねると分かってくるのではないかと思っています。
皆さんのご参加になるかどうかは分かりませんが、この記事が誰かの楽しい一口馬主ライフの一助になれば幸いです。