ゴリたか君が考える一口馬主にかける予算の決め方

出資検討

一口馬主を楽しんでいる皆さんは、どのように一口馬主にかける予算を決めていますか?

潤沢に資金があり積極的に出資ができる方もいれば、お小遣いで賄える程度にしか出資できない方、お金の計算が苦手で感覚的に出資されている方など、色々なスタンスがあると思います。

今回の記事では、少ないお小遣いの中で一口馬主を楽しんでいる私ゴリたか君が、一口馬主を長く楽しく続けるために切っては切り離せない「予算」について自分なりの考えを綴っていきます。

当ブログにおける分析記事は、私ゴリたか君の個人的な主観をもとに記事にしたものであり、成果の保証はできません。馬券の購入や一口募集馬への出資等はご自身の判断にてお願いいたします。 また、読者の皆さまにとって望まない表現が出てくる可能性もございますが、予めご了承ください。

長く楽しむには計画が大切

私のようにお小遣いの中から一口馬主を「趣味」として楽しんでいる方は多くいらっしゃると思います。また、出資した馬に稼いでもらい利益を出すための「投資」目的の方も多いでしょうか?

いずれにせよ、一口馬主を継続する為には、一口馬主にかけられるお金を自分のお財布事情にあった規模で計画的に運用する必要があります。

一口募集馬への出資には、一部の特殊な出資プランを除き、馬自体の募集金額のほか、引退するまで長期間にわたり維持費がかかり続けます。

ですので、無計画に出資頭数を増やしたり、入会するクラブを増やしすぎると、自分の許容範囲以上のコストがかかり、一口馬主を続けることが、「ストレス」になってしまいます。

逆に適正な予算を見積もった上で無理のないコストで運用できれば、仮に元本が戻ってこなくても、あくまで楽しむための「趣味」への対価を払ったと思えば楽しく出資馬を見守ることができると考えています。

一口馬主に使える資金を決める

一口馬主は「投資」ですので、出資した馬が活躍してくれることで利益を出すことも可能です。ですが、そう上手く運用できる人ばかりではないはずです。

限られたレース数のなかで競う競走馬は活躍できる馬の数も限られるため、元本割れするリスクが高いです。そのため一定額の資金の流出はつねに想定しなければなりません。

この、「一定額の資金の流出」をどう捉えるかによって、一口馬主への使える資金を決めることができると思っています。

例えば、一口馬主を他の娯楽と同様に、「趣味」として考えてみます。

私ゴリたか君は独身時代ゴルフに熱中しておりましたが、月にかかったお金は練習とコースに出る為に少なくとも1万円を想定していました。

恐らく、同世代の一般的な年収に近いサラリーマンの私でも無理なく楽しめたので、この程度の支出は自分が「楽しむことに対する対価」として健全な金額と考えることができると思います。

同様に、一口馬主にも月1万円、年間にすると12万円自己資金が流出しても充分趣味として楽しむことができると考えることが可能と判断しています。

人それぞれ、一口馬主に対する考え方があると思いますが、使える資金については自分が仮に損をしてもストレスにならない設定、また、大前提として最低限日々の生活を圧迫することが無い程度の設定にすることが大切だと思います。

キャッシュフローで収支計画

ゴリたか君は一口馬主の予算を策定する上で、お金の出入り「キャッシュフロー」で予算を考えています。

納税のために益金・損金で計算する所得計算や、収益・費用でもって事業成績を計算させる方法もありますが、あくまで趣味と割り切るならば、単純にお金の流れで収支を予測するほうが簡単なので、私はキャッシュフローで収支管理をしています。

年度単位・馬単位で考える

予算は一年単位で策定します。なぜなら、毎年のクラブの募集に備えるためです。

一口馬主の安定した継続のために

競走馬はいつかは引退してしまいます。そのため、継続して一口馬主を楽しむには毎年自分の希望する出走回数を確保するために出資頭数を維持することが必要となります。

あらかじめその年に募集馬への出資に使える予算を決めておかなければ、いくらくらいの馬へ何頭出資するか判断ができません。

予算を策定する時期は3月頃に4月〜翌年3月までの一年単位で考えると計算しやすいと思います。

理由は、3歳馬の勝ち上がる頭数の目処がたてやすいからです。だいたいの競走馬は3月までにはデビューを果たしているので、実際のレースでの走りっぷりから、勝ち上がることができるかどうか判断できます。

勝ち上がることができそうならば必要以上に頭数を増やす必要がありませんし、逆に残念ながら勝ち上がれそうにないなら、不足する頭数分を新たに確保する必要がでてきます。

また、クラブによっては契約上牝馬の場合は6歳の3月で引退が決まっていたりするので、この時期が自分の出資馬の頭数を管理するのに適していると思っています。

出資馬ごとに予算を見積もる

なお、予算と実績を比較する上で重要なのが、出資馬ごとに予算を見積もり、実績管理することです。

予算を策定したら、必ず実績と比較し検証することが大切になりますが、その際に出資馬ごとに分けて管理しないと正確な検証ができません。

収入は保守的に見積もる

予算を決めるにあたり、その年の収入を見積もります。

収入の要素

収入の要素は、馬の賞金分配+引退時精算+税金の年次分配でおおよそ見積れると思います。

このうち、引退時の精算は、説明すると長くなってしまうのでここでは割愛させていただきますが、何年か一口馬主をされている方ならば経験上ある程度概算で見積もれると思います。

また、税金の年次分配については月々の明細を見ていれば翌年度分に戻ると想定される金額がわかると思います。

それぞれ出資馬ごとに収入額を見積り、合算した金額が自分の一口馬主としての収入予算となります。

賞金分配の見積り

出資馬は活躍に応じて賞金を稼いでくれます。

賞金は走るレースや順位によって大きく異なりますが、JRAの馬主用の賞金シミュレーターで見ることができます。

一口馬主だと、もろもろ差し引かれる金額が大きいため、ゴリたか君は賞金の見積もりの際には、概算で賞金総額÷口数×0.6×0.8で計算しています。

例えば1/400口の出資馬で賞金総額が1,000万のケースでは、1,000÷400×0.6×0.8で、12,000円の収入を見積ります。

また、活躍が難しそうなケースでは、1レースあたり簡易的に1,000円で見積もっています。

この想定される収入の見積りを、出資している馬ごとに計算して積み上げます。JRAで走っている馬なら、だいたい6戦くらい走ってくれる計算で見ていきます。

収入は保守的に楽しんで見積もる

賞金の想定はあくまで予想になりますが、希望的観測は避けることが重要です。

なぜなら、支出の金額は活躍してもしなくてもあまり変わらないからです。

とは言っても、あまりに保守的すぎても使える予算が確保できないので難しいところです。

客観的に出資馬の現状のクラスでの相対的な実力を見極めた上で、見込める収入は予算でみていく必要もあります。

少し難しい作業に思われるかもしれませんが、出資馬の活躍を想像することは楽しい作業でもあります。

このあたりは、冷静さを保ちながら楽しんでやることが大切かもしれません。

維持費の増加は特に慎重に

収入に比べて、支出はある程度見積りやすいと思います。

現状での維持費と新規出資にかかる費用に分類して検討します。順番としては、収入の予算額から現状での維持費を差し引いたものが「新規出資に使える予算」となります。

新規出資の検討はこの「新規出資に使える予算」からすることになります。

現状の維持費の見積額

一口馬主で、代表的な固定費が入会している一口クラブへ支払う月々の会費ですね。

これは一口クラブやクラブごとに設定されているプランによって例外はありますが、だいたいが出資している頭数に関わらず一定金額が継続してかかってきます。

単純に入会しているクラブの月会費の12カ月分を見積もります。

次は、出資馬の維持費について見積ります。こちらも収入のときと同様に馬ごとに見積ります。

毎月の維持費等はクラブによって、実費精算のところと一定額精算の違いはありますが、毎月の予算は簡易的に一定額で見積ります。

また、たとえば未勝利で引退しそうな馬は8月分までにしたり、年間でかかる保険料も加算します。

各出資馬の維持費が見積もれたら、先に計算したクラブ会費の見積額と合算して現状の維持費の見積額を算出します。

「収入の見積額」からこの「現状の維持費の見積額」を差し引いた金額が、次に書く「新規出資に使える予算」となります。

新規出資に使える予算=
収入の見積り額− 現状の維持費の見積額

新規出資に使える予算

算出した「新規出資に使える予算」では、その年に新たに出資する馬にかかる支出を検討します。

この予算の金額を元に想定すれば、いくらくらいの馬に何頭出資できるか判断ができると思います。

一頭あたりに募集額と維持費数ヶ月分、保険料を加味すればどの程度の金額の馬が現実的な選択になるか決まってきます。

ただし、ここで気をつけなければならないことがあります。それは、必要以上に出資する頭数や入会しているクラブを増やしすぎないことです。

現状の維持費の見積額を積み上げた際に、一頭あたりの維持費とクラブの会費がかなりの金額になるのがわかると思います。

これらの維持費は出資馬が引退するまで支出が続きますので、必要以上に数を増やしてしまうと、翌年以降に新規で出資できる予算を圧迫し、継続的な一口馬主活動に影響が出てしまいます。

予算に余りが出たとしても、場合によっては翌年に繰り越すなど計画的な出資が大切だと思っています。

あくまで予算は予算

ここまで長々と予算について書いてきましたが、予算はあくまで一口馬主活動の目安です。

当然、予算より収入が改善することもありますし、逆もあります。

ただ、予算を立てておくことで、一口馬主ライフが順調かどうか常に判断できますし、想定外の出資をしたくなったときの判断材料になったり、収支が悪化しはじめた時点で規模を縮小させたりする判断がし易くなったりします。

皆さんのご参考になるかは分かりませんが、少なくとも私はこの予算の立て方で順調に身の丈にあった一口馬主ライフを楽しめてます。この記事が誰かの一口馬主ライフの一助になれば幸いです。

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