ノルマンディーオーナーズクラブのサイトにてラインナップが発表された23年産2次募集馬について、前回の記事では字面から牡馬の検討をしたので、今回は牝馬の検討をしていきます。
↓牡馬の検討記事はこちら
牝馬
アイヴォリーカラーの23
3月7日生/ディアレストクラブ生産
父カリフォルニアクロームに母は現役時代にダート1,200mで2勝した実績のアイヴォリーカラーの配合。アイヴォリーカラーは産駒に関東オークスを勝ったカラフルデイズがおり、母としても実績十分ですが、今回募集すれるアイヴォリーカラーの23は母が高齢での産駒なのが気になります。
牝系は優秀で、4代母のDame Fritchieからの系統では多くのGⅠ馬を輩出しており、叔父のExciting StoryはメトロポリタンHを勝っています。
配合では、恐らくダートの短距離〜マイルくらいの適性を想像します。カリフォルニアクロームと母父クロフネは勝ち上がる馬も出ていますし悪くない組み合わせだと思います。
配合自体は悪くなく魅力的なファミリーに属していますが、母が高齢時の産駒なのでゴリたか君としては馬体が良くても恐らく出資候補にはならないかなと思います。
ウイニフレッドの23
2月26日生/オリオンファーム生産
父ダノンレジェンドに母は現役時代に門別で2勝のウイニフレッドの配合。ウイニフレッドの産駒は、東海ダービーを勝っているセブンカラーズがいるなど地方で実績を残しています。
牝系は4代母にケンタッキーダービー馬のWinning Colorsがいる系統です。近親で日本で走っている馬は地方で走る馬が多い印象があります。
その点では、ウイニフレッドの23も恐らくダート適性が強いと思われますが、JRAのダート適性があるのかが難しいところ。
字面は悪くはありませんが、地方所属であれば魅力的だなと思わされる募集馬だなというのが率直な印象です。
ギャラクシーセレブの23
4月29日生/岡田スタッド生産
父マインドユアビスケッツに母は芝1,200mの新馬戦で2着実績のギャラクシーセレブの配合。ギャラクシーセレブの産駒では、ダートで勝ち上がっているラプランドルが出ています。
牝系を遡ると、曽祖母のエリモファンタジーからオークス馬エリモエクセルが出ている系統に属しています。ただ、叔父叔母には目立った活躍馬がいないので活力に疑問が残るファミリーではあります。
配合的には芝ダートどちらでもこなせそうな印象を持ちます。
字面からは、強調材料に欠ける印象があり特に魅力を感じなかったというのが率直な感想です。
セトノミッシーの23
5月30日生/滝本健二生産
父ミッキーアイルと母は現役時代にダート短距離で3勝した実績を持つセトノミッシーの配合。セトノミッシーの産駒には2頭勝ち上がる馬が出ており、母としての実績もあります。
牝系を見てみると、曽祖母のミスティックアイズからラジオたんぱ杯2歳S2着のミスティックエイジがいますが、他に特筆する馬はみあたりません。
父はミッキーアイルですから、恐らく短距離に適性がありそうな印象を受けます。母の実績からはダート向きかなと想像します。
字面からは大きな割り引き材料もありませんが、特に強調材料も無く馬体と募集価格次第かなという印象を持ちました。
ハーランズルビーの23
4月13日生/村田牧場生産
父シルバーステートに母は米GⅡアルシバイアディーズSで2着実績があるハーランズルビーの配合。ハーランズルビーからは、日経新春杯を勝ったモズベッロが出ており母としても優秀です。
父はシルバーステートですから血統構成もモズベッロと3/4同血になり、頼もしい配合に感じます。また、恐らく芝中距離に適性があるのかなと想像します。
字面ではかなり魅力的ですが、血統が良い分恐らく募集価格も高値になりそうで、その辺りが零細一口馬主のゴリたか君には難しいところかもしれません。
マルーンドロップの23
4月3日生/岡田スタッド生産
父ブラックタイドに母は現役時代に芝1,700〜1,800mで2勝した実績があるマルーンドロップの配合。マルーンドロップの産駒では、ヴェルミセルが芝中距離で3勝する活躍をしています。
従姉妹にCBC賞を勝ったドロップオブライトがいるファミリーで、コンスタントに勝ち上がる馬がでている系統に属している印象。
配合的には全姉のディアマンドロップの成績が参考になるとは思いますが、ディアマンドロップは地方で2勝して中央再転入しているくらいですから悪くは無い配合だとは思いますが、かと言って強調できるほどのものもないところが判断を難しくさせます。
字面からの評価としては、全姉の成績がネックで良い評価にはしづらいところがあります。募集価格と馬体次第でしょうか。
モルフェオルフェの23
3月16日生/佐々木康治生産
父フィエールマンに、母は現役時代に芝1,200〜マイルで4勝した実績をもつモルフェオルフェの配合。モルフェオルフェが初仔のようです。
牝系は優秀で、4代母のウィッチフルシンキングからの系統は重賞馬を多数輩出。曽祖母のロフティエイムも福島牝馬Sを勝っていますし、叔父のスマッシャーもユニコーンSを勝つなど活力充分なファミリーに属していると思います。
フィエールマンの産駒は芝で走るイメージがあるので、適性は芝のマイル〜2,000mくらいにありそうなイメージを持ちます。配合的にはサンデーサイレンスのクロスが3×4×4になるのがやや気になります。
恐らく募集価格はそれなりに高めの設定になる気もしますが、字面は申し分ないですし価格と馬体次第では魅力的な一頭ではあると思います。
ラタンドレスの23
4月1日生/岡田スタッド生産
父ゴールドドリームに母は現役時代にダート1,700mで勝ち上がり実績があるラタンドレスの配合。ラタンドレスの産駒ではノルマンディーで募集されたルジュウェールがデビューしていますが、記事を書いている時点ではあまり良い成績とはいえない状況です。
牝系はシュヴァリエの産駒3頭に出資しているゴリたか君にとっては馴染みの深い系統で、タニノギムレットも出ている優秀な系統だと思います。
配合的にもダート適性を持つゴールドドリームとの相性は良さそうに感じます。
半兄の成績は気になりますが、現役時代に好きだったゴールドドリームの産駒ですし馴染みの牝系ですから個人的には応援したくなる募集馬です。客観的な視点で見ても、字面は悪くないと思います。
バーレーヘッズの23
3月23日生/目黒牧場生産
父モズアスコットと母は未出走のバーレーヘッズの配合。バーレーヘッズの産駒ではモズワッショイがJRAで4勝していますが、他の産駒は地方で活躍する馬が多い印象があります。
叔父には北海道スプリントカップ2着のスズカコーズラインがいる活力充分なファミリーに属していると思います。
恐らく地方所属になるかと思いますが、母の産駒の傾向的に地方のダート適性は高いと思いますし、父モズアスコットで距離は短めかなと想像します。
字面では結構良さそうな印象がありますが、募集価格もそれなりに高めの設定になる気もします。
総括
今回はノルマンディーさんの23年産2次募集馬の牝馬について、字面からの検討をしてみましたが、第一印象としては牡馬の方が良さそうな馬が多かったなといのが率直な感想です。
気になる募集馬を強いて挙げるならばラタンドレスの23になりますが、馬体や募集価格、預託厩舎等条件が揃わなければ出資候補にはならないかなと現時点では考えています。
前回の記事から、血統面での出資検討を進めてきましたが、今後カタログ情報や測尺情報が出揃った際には総合的な評価をしたいと思います。